5月4日(木) 闘病44日目

午前中に点滴を受けるために動物病院へ。

体重11.9kg  昨日から300gも増えている。ここ最近体重が急激に増加しているので腫瘍が大きくなっている可能性がある、ということで急遽エコー検査をすることになる。結果としては腫瘍の大きさは前回と変わらず。原因は運動不足とフードの増加と思われる。ただし今後体調不良による食欲の低下、体重減少が考えられるので12kgをキープするぐらいでも問題は無い、と言われた。

<医師による今後の治療の説明>

現状としてT細胞性リンパ腫に対して思っていた以上の反応であり、完全寛解までいかずとも部分寛解の状態をキープ出来ればよい。しかし、癌の再増殖が認められたら次の手段を検討しなければならない。

1つ目の手段としてはロムスチン。強力な抗がん作用を有しているが10mgと40mgの製剤しかないため個体差に合わせた微調整が出来ない。そのため投与量が個体に合った場合は良い結果を得られるが、少ないと効果が見られず、また多すぎた場合は副作用に悩まされる。その副作用としては「肝機能障害」と「骨髄抑制」

肝機能障害は肝庇護剤を併用して肝臓を守る手段を講じるが、ALP、ASPが急激に上昇すると手の施しようがなくなり、急性肝炎からそのまま体力を失い死亡してしまう場合がある。

骨髄抑制は、現在行っているUW25は白血球・血小板が非常に少ない期間は長くて3日間くらいで、その後回復していくが、ロムスチンの場合は2週間くらい続く。その結果敗血症という重篤な感染症を発症して死亡してしまう場合もある。

投与量が個体に適した場合は半年~1年位効果が継続することも期待できるが、その逆の場合もあることを理解してほしい。なおロムスチンは体力がある期間でしか使えない。

2つめはプレドニンを使用して、食欲を出来るだけ維持するQOL維持の方法。この方法は、抗腫瘍効果は無いが見かけ上の体調をできるだけ維持することが可能。抗がん剤の一種であるL-アスパラギナーゼもまだレスキューとして残してあるのでプレドニンとの併用で使用することも出来る。

L-アスパラギナーゼは非常に強い効果が認められるが、2回目以降はアナフィラキシーショックを引き起こす可能性が高いとの報告があるため1回しか投与できない。ある種の免疫抑制剤との併用で抑えられるとの報告もあるがやってみないとわからない。

現在行っているUW25を2クールまでは行う予定にしているので、それまでに今後の治療方法を家族で話し合っておいて欲しい。


選択肢は少なく、1つは大きなリスクを伴い1つは低リスクだが抗腫瘍効果は無い。完治する見込みがあるならば辛い治療の撰択も可能でありいくらでもサポートするが、治癒に繋がらない場合は何をもって撰択すればいいのだろう。QOLの維持と言うがそれを撰択するのが飼い主ならば、それは飼い主にとってのQOLでコタロウの意志では無い。意志を伝えられないコタロウの意図を私たちはどこまで汲み取れるのか、と迷う。

五月晴れの午後は近所の公園へ。大好きな飼い主さんに久しぶりに会えてコタロウは大喜び。


【食欲】朝、昼、夕、晩 各45g      

    トッピング かつお節  おやつ 馬肉チップス

【体調】問題無し

【排泄物】 2回  

【薬】朝夕 リンパクトデリタブ 各1錠



仲良しのジョニーとコタロウが大好きな飼い主さん。肩にいるのはリスザルのさくら

コタロウ日報

2017年3月からリンパ腫で闘病 <脾臓原発/T細胞性ハイグレード/ステージ4> 2009/8/16生まれのフレンチブルドッグ♂ コタロウファーストの日々

0コメント

  • 1000 / 1000