5月15日(月) 闘病 55日目
朝のフードを今日も食べず、だるそうに寝ていて朝の散歩に出られそうも無い。白血球の数値が下がるのは昨日までなので、今日は体調が戻ると思っていた。
午前中に動物病院へ。金曜日からの食欲不振、倦怠感、嘔吐などをメモ書きにして提出。体重12.05kg 体温は平熱であり診察台の上では活動的だが、フードを食べないのに体重が減っていないのはおかしい。もしかしたら脾臓が腫れているのかもしれない、と言われ詳細な血液検査を行う。
血液検査の結果は血小板が極端に減っているため貧血状態であり、赤血球とCRPの数値も低いので体内で炎症が起こっている可能性が高く、脾臓から血が滲んでいるかもしれない。急遽エコー検査に移りかかりつけ医に「癌が凌駕した」と言われた。大きさは初見の時の一歩手前まで増殖。癌が再発したので今行なっている抗がん剤治療 UW25はこれ以上続けられない。今後は抗がん剤治療を止めステロイドで見かけ上の食欲と活力を取り戻し自然に任せるか、それとも強い抗がん剤 (ロムスチン)を投与しての延命か二者択一となった。
ロムスチンは日本未発売のため症例データが少なく、どれぐらい効果があるかわからない。また強い抗がん剤であるため個体差はあるが副作用も強くでる可能性がある。「迷ってる方にロムスチンは勧めない」「ステロイドを選択することは量(期間)よりも質」「何をするか、何をしなくても今後の覚悟が必要になります」と言われた。「あぁ、ついにこの時が来たか」というのが正直な気持ち。今日は抗生剤、止血剤の注射と点滴をする。次の治療のために上記について早い回答を求められた。病院の帰り道で少量の嘔吐 (胃液 )を1回。
晩にコタロウの治療について夫と相談。ここ数日の倦怠感、食欲不振を終日見ていた私としてはこれ以上コタロウのだるそう姿を見るのは辛い、と話す。夫からは「ロムスチンを選ばなかった場合、それはそれで延命の可能性があったのに何もせずに見殺しにした、と後で後悔する。副作用が出ても可哀想だったと後悔するはず。だったらどちらがいいか」「延命治療を続けるか、それとも自然に任せるかを選択する上で大切な事は残された者が『コタロウのために最善の方法を考えて選んだんだ』と後々納得出来る方を選ぶこと」と言われた。抗がん剤治療を止めステロイドに頼る選択をしたらコタロウの命は多分2〜3週間ぐらいだろう。日本動物医療センターで「完治は無い」と診断をされたコタロウにロムスチン投与は無理をさせる事になるかもしれない。延命は飼い主のエゴでは無いか、と逡巡したが、最終的にロムスチンを投与することに決めた。コタロウに「頑張れ! 」というつもりは無く、神様に「どうぞお願いします」すがるような気持ち。
泣いてしまう私に夫はコタロウが見ている、と諭す。確かに最近は一日中一緒にいるせいか終始私の行動をチェックしている。犬は飼い主の気持ちを察するという。頑張らないといけないのは飼い主の方。
【食欲】晩 30g
トッピング 馬肉 おやつ 鶏レバーロースト、バナナ
【体調】倦怠感 嘔吐 1回
【排泄物】 1回
【薬】朝晩 リンパクトデリタブ 1錠
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