7月19日(水) 闘病120日目

2:30amに排尿1回 

昨晩は夫もリビングに布団をしき夫婦で見守りながら寝る。呼吸は10秒間に16回。明け方「ウォンウォン」と久しぶりにコタロウの寝言を聞くことが出来た。

朝、スイカの絞った汁を出したが拒絶。少量の水を2回に分けて与えると全て飲みきった直後に嘔吐。後ろ足の筋肉が落ち立っていると震え踏ん張りがきかなくなってきている。パンパンだったお腹は張りが無くなり皮がたるみ始めた。もう4日間ほとんど何も食べていない。

午前中に動物病院へ 体重12.05kg 

足が震え力が入らないこと、朝嘔吐したことを伝える。

●吐き気、食欲不振、具合の悪さから肝機能だけではなく胃腸にも腫瘍が浸潤している可能性が高い。味の付いている物はもう受け付けないのだろう。飲んだり食べたりできる体調ではない

●食べることが出来ず体力が落ち、病気が進行すると動けなくなるはず。そうなると排泄物はおしめで対応することになる

●ここまでくるともう抗がん剤治療の効果は無く、この状況では好転は難しい。この先どのような最後を迎えさせてあげるかを考えておく時期

●今はコタロウ自身も体調が悪く辛いが、犬は飼い主をよく見ている。自分の病で飼い主が弱っていくのを見ることは犬もつらい。難しいことだが明るく元気に接してあげることが大事。

●言葉が通じない分犬は人間の心情をいつも気にしている。飼い主は犬に元気でいて欲しいと思うように犬も飼い主には元気でいてほしい。飼い主が元気でないと犬も元気にならない。無理をしてでも明るく元気でいることが犬にとって嬉しい。

抗生剤、胃腸薬、肝庇護剤、ステロイド、鎮痛剤、吐き気止め、と6本の注射と点滴をした。吐き気止めの注射が沁みるので体をビクッとと震わせる。

帰宅後、食べていないので体力が無く本当は早く落ち着いて寝たいだろうに痛みがあるのか違和感なのか身の置き所なくリビングをウロウロする。息が荒くハアハア言いながら結局10:00〜13:00まで動き続け、その後疲れてぐったりと寝た。自分の体を思う通りにコントロール出来なくなっているコタロウはきっと辛い。またそれを見ているのも辛い。私は癌治療を甘くみていたな、と痛感した。弱っていく姿、辛そうな姿を見るのがこんなに苦しいものとは知らなかった。かかりつけ医に「明るく元気に」と言われたばかりなので別の部屋で声をあげて泣いた。

帰宅をした夫が寝ている時も呼吸が浅く乱れがちのコタロウを見て「苦しそうだなぁ」と涙していた。これからコタロウは時間が経つにつれて痙攣や呼吸不全などもっと辛い状況になるかもしれない。それはあまりにも可哀想だ。コタロウも辛いだろう。コタロウを苦痛から解放させてあげられるのは飼い主である私たちだけだ。コタロウが私たちよりも先に逝き、最後まで見送ることが出来るのは幸せなこと。不老不死の犬はこの世にいない。コタロウは少し早かったがお別れは飼い主が皆経験すること。コタロウとはたくさん旅行ができたし、あちこちに住んで友達が増えて楽しかったね。そんな話を2人で泣きながらした。

先週の水曜日は具合が悪くなった私にコタロウが寄り添い気遣ってくれた。その後もたくさん食べて散歩を楽しんでいたのにたった1週間でこんなに変わってしまうのか。夫は「パズルのピースが1つ抜け落ち崩れたかのようだ」と例えていた。

夜、外を歩かせてあげたかったのでカートに乗せて散歩に出かけた。お気に入りの木の根元に下ろしおしっこを促すこと数回。その後急にスタスタと歩き始めてしゃがみこみ4日ぶりの排泄。まさか排泄するとは思っていなかったのでこんな時に限って紙が無い! どうしよう、と焦る私の横で夫もしゃがんでコタロウの便を手でキャッチしていた。夫とコタロウを待たせて私は紙や除菌スプレーやお尻拭きなど一式をとりに戻る。臭いし、蚊に喰われて痒いし2人で泣き笑い。やるなぁ、コタロウ。一生忘れられない思い出が出来た。


【食欲】 終日水のみ

【体調】 食欲不振、倦怠感、嘔吐1回

【排泄物】 1回 

【薬】服用せず

コタロウ日報

2017年3月からリンパ腫で闘病 <脾臓原発/T細胞性ハイグレード/ステージ4> 2009/8/16生まれのフレンチブルドッグ♂ コタロウファーストの日々

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