4月17日(月) 闘病27日目

夫が有休を取ったため1日のんびり。

プレドニゾロンが少量になったのにおしっこは変わらず大量。散歩は近くの公園へ。

深夜におしっこで起こされるのを回避するため21:30に短い夜散歩

【食欲】あり フードを朝、昼、夕方、晩 各45g      

    トッピングとおやつ ふかし芋、馬舌レトルト、茹でたささみとスープ、鹿肉チップス

【体調】問題なし 

【排泄物】5回 2:10amにおしっこ2回 うんち1回 

【薬】朝のみ プレドニゾロン5mg  ファモチジン10mg  

     朝夕 リンパクトデリタブ1錠  


【3月26日かかりつけ医と今後の相談】

●抗がん剤治療は「毒を盛って毒を制す」強い副作用を伴うこともある

●犬のリンパ腫の治療方法はUW25(CHOP)がスタンダード

●PCR法の結果で後日B細胞性かT細胞性かわかる。T細胞性の場合はUW25の感受性が低く悪性度が高い。T細胞性の場合もまずはUW25を実施し、奏効率が低い場合は日本未発売のロムスチン(個人輸入で入手)による化学療法も検討する(後述)

●日本高度医療センターと同じ抗がん剤治療がかかりつけ医でも出来る。抗がん剤を単純に打てばいいという事ではなく、投与後に起こり得る副作用への素早い対応が重要であり遠方の医療機関ではその対応が難しいこと。対応する近医が治療の全てを理解している方が対処もしやすい。また、毎週の車での移動や治療時間の長さを考えると今後想定されるコタロウの体力などを考慮すると勧められない

→上記理由により今後の治療を高度医療センターからかかりつけ医に変更

●昨年11月末に左後ろ足に出来た肥満細胞腫(グレード1)の摘出を行なったがそれと今回のリンパ腫は関係は無い。これだけの期間に違う癌に罹患するということは人間に癌にかかりやすい家系があるようにコタロウは癌の発生を抑制する機能が弱いのであろう

●人間と違い犬の癌治療は最新の治療法を試せるわけではなく15年前位の治療法が主体で比較的安価なものを安全(副作用を出来るだけ抑える)に使用する方法をとっている。そのため、治療効果も治癒させることは難しく延命治療となる。しかし、それでも副作用(消化器症状)が出ることもあり、入退院を繰り返すこともあり得ることを理解した上で治療を始める決心をして欲しい。UW25で特に注意が必要なのは4週目に投与するドキソルビシンの投与であり、絶対に血管から漏れてはならない。他の抗がん剤とは違い、静注(一瞬で投与が終わる)ではなく、30分の点滴静注になるので、暴れて点滴の針がズレないように安定剤を投与する、飼い主が近くで見守るなどの方法をとる必要がある

●また、比較的安価な抗がん剤を使用すると言っても人間と違い保険制度が確立していないので、かなりの金銭的な負担が生じる。実際、約半年間のUW25を完遂するための想定金額を説明すると約半分のご家族は実施をためらわれることが事実である。このこともよく考えて欲しい

●UW25に反応性があるかないかは1クール(1ヶ月)投与した後の検査ではっきりする。反応性が高い場合は1クール投与で寛解(臨床上)にもっていける。あとは、維持療法などで再発しないようにするのだが反応性が低い(T細胞性)場合は1クール終了後で寛解に到達できない。その場合は腫瘍の縮小傾向があっても短期間のうちに再増殖してくる可能性が高い

●T細胞性リンパ腫でUW25が効かなかった時は第二選択としてロムスチンをベースとした治療法となるがロムスチンは副作用が強く骨髄抑制と肝障害が大きな問題となることがある。経験上でいうと3頭に1頭は副作用で苦しむ可能性がある。副作用が発現した場合は1週間は入院治療となる。このような強い治療でも完治することはないのが現実。とりあえず、伝えておくが実施するか否かはUW25の効果が認められず症状が進行した場合に改めて話し合おうとの事であった


3月31日(金)にコタロウはPCR検査の結果からT細胞性リンパ腫であることが判明した。進行度に関しては、肝臓や腹部リンパ節に浸潤してることからステージⅣは確定しているが、血液検査の血球(赤血球や白血球)の状態などから考えると骨髄への浸潤も否定できない。骨髄浸潤を確定するには骨髄穿刺をして髄液を検査する必要があるが、その結果がどうあれ治療法が変わることはないし、コタロウの体への負担を考えると実施する意義も考えられない。以上のことから臨床上はステージⅤと想定される

3/30(退院5日後)






コタロウ日報

2017年3月からリンパ腫で闘病 <脾臓原発/T細胞性ハイグレード/ステージ4> 2009/8/16生まれのフレンチブルドッグ♂ コタロウファーストの日々

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